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医療被ばく


 UNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会:United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation )2008年報告書において、日本は医療における被ばくが他国に比べて非常に大きいことが報告されています。医療被ばくの大きさに比例して健康リスクが増加するという考えは必ずしも正しくありません。なぜなら、日本において医療被ばくが大きいことは、CT・PET・放射線治療等の高度な医療に容易にアクセス可能であることを反映しており、それにより得られる便益も大きいからです。
 しかし、「医療のため」という理由で不必要に被ばくを増加させた場合、医療で受けた被ばくによるリスクが医療で得られる便益を越えてしまいます。 つまり、患者の医療被ばくでは、被ばくによる「リスク」と医療による「便益」のバランスを考えることが非常に重要です。
 ここでは、患者の医療被ばくにおけるリスクと便益のバランスを考える上で基礎となる知識、情報について紹介します。

1. 日本における一人あたりの年間被ばく線量


2. 医療被ばくとは?