大会長挨拶

 第113回日本医学物理学会学術大会は、日本医学放射線学会(JRS)、日本放射線技術学会(JSRT)との合同学術大会(JRC2017)として、国際医用画像総合展(ITEM)を併催し、平成29年4月13日(木)~16日(日)の4日間にわたって、パシフィコ横浜会議センターで開催されます。
 合同学術大会のメインテーマは、「極めよう放射線医学、広げよう放射線診療(To the Summit of Radiology, To the Horizon of Radiology)」です。これからの放射線医療の発展のため、様々な研究開発の推進によりさらなる高みを目指すとともに、患者様に優しくかつ医療に幅広く貢献する技術革新が重要になります。
 本大会では、国内外の著名な医学物理研究者による特別講演および教育講演、ならびに医学物理における最先端の研究発表が予定されています。研究発表は、疾病予防、診断、治療、防護に関わる基礎的研究から臨床応用を含む医学物理の広範な分野のすべてにわたっております。また技術のグローバルな展開に重要となる国際標準・国際規格等に係る国際シンポジウムの開催も企画しています。
 これらのシンポジウム、特別講演、教育講演、一般講演を合わせて約200の発表が行われ、そのうちの約30%は英語によって発表される予定です。また、AFOMP(アジア・オセアニア医学物理学会)会員の一般演題への参加受入れの推進、留学生セミナを企画しました。これによって、本大会が学術的国際交流を加速させ、医学物理の研究および臨床応用への発展につながっていくことを期待しています。
 今回は、CyPosおよび発表スライドは昨年同様に全面英語化とし、国際化の継承・推進を図っています。また、前大会より始まった、応募演題の倫理承認に関するチェックについても当学会倫理審査委員会の協力を得てアップデートし、生命倫理および個人情報保護に対し一層の配慮を行いました。
 大会と同時に開催される国際医用画像総合展(ITEM)においては、内外の140以上の企業による最新の医療機器展示が行われます。また、大会2日目には会場において合同懇親会が予定されています。
 多くの皆様に本大会へ参加いただき、大会が実り多いものとなることを心より願っています。

第113回日本医学物理学会学術大会
大会長 野田耕司