大会長挨拶

第106回日本医学物理学会学術大会開催にあたって

Masao Matsumoto
Masao Matsumoto

 第106回学術大会を来る平成25年9月16日(月)から18日(水)の3日間、大阪大学コンベンションセンターで開催いたします。本学術大会のテーマは「医学物理からの創造的設計・開発」とし、医療現場で必要とされる新しい機器やQC/QAのためのハードウェアやソフトウェアを医学物理の立場から提案し、具体的な製品を設計・開発するための方法やその開発成果を学会から発信することを目標として掲げさせてもらいました。

 本学術大会では、会員の方々の研究成果発表とともに、教育講演、シンポジウム、特別企画を用意しました。教育講演は、大阪大学が進めている日本学術振興会(JSPS)先端研究拠点事業や文部科学省がんプロフェッショナル養成基盤推進プランと共同で、粒子線治療を中心とする医学物理のテーマについて、英語による教育セミナーを開催することを計画しています。シンポジウムとして、上記のテーマに沿い、「医学物理の産業連携(医学物理士の業務拡大)」として、ベンチャービジネス(検出器、アプリケーション、ファントムの開発)への医学物理の発展と今後の展望などを、技術者・開発者の立場から意見を発信するとともに、「医学物理士のキャリアパスと貢献」として、医学物理士の個々の段階を達成するために必要な職種・ポスト・制度、等を明確に定め、医学物理士のキャリアの効率の良いステップアップの道筋を形成するとともに、医学物理士自身の目的意識を高めることも目的としたシンポジウムを開催することを計画しています。これらのシンポジウムにおいては、大いにディスカッションしたいと考えております。特別企画は、今度、大阪市の中心の大阪城近くに建設予定の大阪粒子線治療センターの建設構想についての講演や大阪大学で開発を進めていますアンドロイドロボット開発とそのセンサーについての講演も計画しております。本学術大会では、昨年の秋から日本医学物理士会と共同で、新たな取り組みが始まった市民公開講座と医学物理進学就職説明会も合わせて開催いたします。この市民公開講座は、社会貢献の一環として、一般の方々に医学物理士に関して正しい知識を身につけていただくことを目的とした講座を企画しております。 また、医学物理進学就職説明会は、日本医学物理士認定機構(JBMP)の教育コース認定を受けている教育施設で学ぶ学生を中心に、これから教育コース認定を受ける予定の教育施設の学生や将来、医学物理の認定教育コースへの進学を希望する学生を対象に、医学物理士とはどの様な職種か、そのポストと将来性はどうなのか、などについての説明会を開催いたします。日本において、今後、医学物理学分野で活躍が期待される医学物理士の教育、研究、新製品の開発に係わる医学物理士はもとより、日本医学物理学会会員や多くの関係諸団体・諸機関および関係者のご参加を期待いたします。

 第106回学術大会で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

大阪大学大学院医学系研究科
松本 政雄